「欧州経済統合についての、要素貿易の経験的な2ヵ国分析:西ドイツ及びフランス」 [論文背景] 米国で評判が高いワシントン大学大学院経済学部で博士課程の単位を修得するため、ベルリンの壁崩壊直前の1989年6月には、この論文を書き終え、「European Economic Review 」に送った。6ヵ月間その結果を待つ間に、ベルリンの壁は崩壊し、半年の研究が殆ど無駄になった。やむをえず、同じ論文を米国北西部地域経済年度大会議の計画委員会に送った。州立のウエスタンワシントン大学の主催者に招待され、1990年4月ワシントン州ベッリングハン市でこの論文を発表した。1990年10月、ワシントン大学の米国北西部研究所にその論文を発行して貰った。ダウンロードする可能で縮小していない英語版のバージョンがこのウエブサイトに載せられてある。 [研究目標と典型] 西ヨーロッパ諸国の経済統合計画を考え、統合過程が西ヨーロッパ経済に対して、現実にどんな影響を及ぼすか分かるように、統合モデルを作成した。多くの国が存在する事情にから、簡単に拡大出来る、2ヵ国の一般均衡体系の典型を作成した。資本と労働の移動、即ち、生産要素貿易を研究する訳で、原料及び完成財の貿易高を一定にしておき、実質資本と労働サービスを交換するという過程によって、企画した統合結果の可能性を分析した。そして、西ドイツとフランス両国の生産関数を計測し、各々の限界価値生産物の関数を計算した。後者を等しくしてから、統合した後の各国の最適な均衡の総生産や、投入の数量等の重要な経済的な係数を計測した。それで、統合の前後の要素所得を比べ、計測した各国の限界代替率等を考慮、各国財政と労働政策を予測した。 [推測方法と資料] 計測方法としては、チョレスキ(Cholesky)変形関数に制限された2次元形式の非線形総生産関数を計測した。西ドイツとフランスの両国の統計資料、IMF及びOECDのデータバンクから、3ヵ国語で必要な資料を取り、世界に普及している統計的情報処理する「SAS」というソフトで計測を行った。 以上 |
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